極小ねじ:M1.0 から M5.0
M6 は境目であって、上限ではありません。この線より下では、線材、金型、転造、検査の すべてが新北市樹林区の自社工場の中にあります。1994 年からそうしてきました。 ここが専門の範囲です。この線より上もお受けします。標準締結部品は M16 まで、 自社でつくらない品目は調達をお手伝いします。 以下に書くのは、多くのカタログには載らない部分です。サイズが小さくなってから現れる制約のほうです。
どこからが「極小ねじ」か
業界に統一された定義はなく、呼び方もさまざまです。極小ねじ、精密小ねじ、マイクロねじ。 当サイトでは M6 を境にしています。ちょうどそこで設備が一式入れ替わるからです。 この線より下で使う線材、金型、転造は、一般の締結部品工場が持っている組とは別のものになります。
| サイズ | 並目ピッチ | このサイズがよく使われる先 |
|---|---|---|
| M1.0 | 0.25 | 補聴器、微小光学、センサ部品 |
| M1.2 | 0.25 | コネクタ、小型計測器の筐体 |
| M1.4 | 0.3 | 光学、計測機器 |
| M1.6 | 0.35 | 民生電子機器、カメラモジュール |
| M2.0 | 0.4 | 電子機器の組立で汎用のサイズ |
| M2.5 | 0.45 | 筐体、ブラケット、伝動部品 |
| M3.0 | 0.5 | 小型機構でいちばんよく出るサイズ |
| M4.0 – M5.0 | 0.7 – 0.8 | ラック、筐体、一般機構 |
上の表の用途欄は、そのサイズの典型的な使われ方であって、顧客の一覧ではありません。 細目は別の数字になるので、図面に明記が要ります。
このサイズ帯でだけ噛みついてくる四つ
図面を確定させる前に読む価値のある節です。どれも別に一本ずつ記事があります。 どれも一度はロットを失わせたことがあるからです。
- 規格が尽きる。トルクと締付け力の標準試験方法は M3 からしかなく、 材料試験によっては小さいねじから試験片が取れません。 締結部品の規格がどこで止まるか
- めっきに逃げ場がない。片側の膜厚 t は有効径をおよそ 4t 増やしますが、 M1–M1.4 でよく使う公差位置にはその余地が残されていません。 めっきとねじ公差
- 頭部の成形は、やさしくならずに難しくなる。実現できるアプセット比はサイズが小さくなるほど下がるので、 図面の上で相似に縮めた頭が、実際には成形できないことがあります。 頭部成形の限界
- ねじは最後まで動かせる部品であることが多い。公差の積み上がりが試作組立で表に出たとき、 ねじを変えるのがいちばん速い手になります。ただし正しい手とは限りません。 公差の積み上がり
ここに書いているのは、部品が動くかどうかを実際に決めている問いだからです。 そして当たったことのない供給者には、前もって知らせようがありません。
この範囲で成形している種類
| 種類 | どういうときに |
|---|---|
| 極小ねじ M1.0–M5.0 小ねじ | めねじがすでにある(ナットかタップ穴)。着脱を繰り返すならこれがいちばん安定します |
| 盛り上げタッピンねじ | 切りくずを許さない。めねじは切るのではなく押しのけてつくります |
| タッピンねじ | 下穴の中で自分でめねじを切ります |
| 切削タッピンねじ | 相手材が硬いか厚い |
| ドリルねじ | 下穴を開けない。板厚がドリル部の適用範囲に入っている |
| 木ねじ | 木材と木質ボード |
| 石こうボード用ねじ | 石こうボードを下地に留める |
どれにするか決めかねる場合、 この選択はほんとうは相手材を問うているので、 答えはたいてい相手材のほうから出てきます。
M6 より上と、BOM に載っているそのほか
標準締結部品は M16 まで、自社でつくらない品目は調達をお手伝いします。 ナット、ワッシャー、リベット、ブラインドリベット、ブラインドナット、ばね、CNC 精密加工部品、金物も 同じ窓口で承ります。
正確に書いておきます。M6 より上を一本残らず自社で挽いているとは言っていません。 言っているのはBOM 一枚を一つの窓口で聞き終えられるということで、 サイズのために二社に分ける必要はありません。 お受けする範囲とお受けしない一覧は対応範囲のページにあります。
このサイズ帯をどう測り、どう選別するか
ねじが小さくなるほど、ノギスやリングゲージで決められることは少なくなり、 測定は光学的な方法に寄っていきます。その作業をしているのが次の二台です。
⚠️ ここに書いたのは工場にある設備であって、すべてのロットを同じ方法で検査するという意味ではありません。 抜取りか全数か、どの測定を使うか、合否の基準をどこに置くかは案件ごとに決めます。 測定に関するご要望は見積りの段階でお知らせください。
確かめられる事実
- M6 以下は自社工場内:線材の検査、成形、転造、品質検査、梱包。1994 年から現在まで
- 品質マネジメントシステム ISO 9001:2015、認証番号 020460
- 環境マネジメントシステム ISO 14001:2015、認証番号 67E01741
- いずれも認証機関は GCL International Ltd
- 材質:低炭素鋼、中炭素鋼、合金鋼、ステンレス、黄銅、アルミ、チタン。どの材質もどの寸法で常時流れているわけではありませんので、必要なものはお問い合わせください
- 作業規格:ASTM · ANSI · AISI · DIN · ISO · IFI · JIS
- 最小ロットは 10,000 本から、製品により異なります
この寸法帯では、図面で決めておくことが一つあります。 ISO 898-1 の並目は M1,6 から始まるため、 M1、M1.2、M1.4 はあの文書に強度区分がありません。 低い区分なのではなく、範囲の外です。材質、状態、硬さまたは引張をどう確認するかを 図面に書いてください。 三つの規格がそろって M1.6 で切れる件は、こちらに書きました。
納期遵守率は公表していません。確かめられる数字を持っていないからです。 話せるのは、納期が実際どこに費やされているかのほうです。
お問い合わせ
M6 以下の品目をお持ちでしたら、図面か、いま使っている現物をお送りください。 可否と必要な条件をご返答します。既存の標準品で済むかどうかも含めてお答えします。 たいていの場合、それがどの特注よりも安く済みます。
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